人生の押しつけはダメ。 分かんないんだったら 放っておいて

 

ドラマ 『ひとりでしにたい』 最終回レビュー

ドラマ 「ひとりでしにたい」 が終わりました。

別れを告げていましたが結局はハッピーエンドだったような?(笑)


鳴海さんが自分の人生を肯定し(おばさんの人生もかな?)

これからも「ひとり」を貫くということなんでしょうね。

那須田くんといい関係


那須田くんはきっと鳴海さんから離れられず

ずっと、まとわり続けながら(笑)

細く長くいい関係を続けるのでしょう。


まぁ途中で別れるのも良し

またくっつくのも良し。


結局 ひとりで生きたい

ひとりでしにたい

というのが鳴海さんの今の願い。


それを曲げることは自分の生き方を否定することになりますから

思ったとおりに生きていくのが一番ですね。

親の介護はその時その時で


鳴海さんは親の老後を心配していましたが

でもそれは親の心配というより

自分に降りかかるであろう自分の心配でしたね。


特に介護が嫌だと。

介護している人を見て 辛そうと思うのもわかります。

私も親の介護を経験したので体力も精神的にもかなり大変でした。


未来が不安なのはみんな同じ。

なるべく迷惑かけないようにと

親が老後のプランを立てているのに

全部否定していくところはちょっと引きました。


老後の準備は必要。

だけど

環境も家族の感情もその時その時で変化しますから

そこは柔軟に対応する心構えが必要だなと思いますね。


あまり先々決めちゃうと余計に身動き取れなくなるときもあるでしょうし…


それにこれを子供に伝えることの難しさも

考えさせられました。

わかんないんだったら放っておいて


このドラマはとにかくグサグサ来るセリフやシーンが多かったのですが

一番 心に刺さったのは

松坂慶子さんのセリフでした。


『分かんなくていいから 分かんないんだったら 放っておいて』

娘が母親の生き方や考え方に口出しするシーン。


あれやこれやといいますが母親の気持ちなんて娘でもわかりませんよね。

まず娘と生きてきた時代も社会も違う。


女の子は会社に入っても

お嬢ちゃん扱いで…お茶くみで…というセリフ。

本当そう!思い出がふつふつと湧き出しました。


朝早く来て お掃除して

部長はこの湯呑み

課長はこれ

好みやお菓子の出し方なんて細かく指導されて…


あげくに25歳過ぎたら給料が下がるなんていう謎のシステム。

とにかく早くお婿さん見つけての寿退社。

これが会社の望む若い女性社員の姿で…


そんな環境に1ミリもいたことのない娘に

かつて専業主婦の人生を否定されたり(謝れてもな〜)

あげく今後の生き方をアドバイスされたり…


そんな自分の価値観を押し付けられても…

ホント放っておいてとなりますよ。

人生の押しつけはだめですよ


親子関係だけでなくあらゆる人間関係にも当てはまる気がして

人の人生や考えていること

全部わかるはずがない。

親子でも他人でも。


根拠のない情報や

自分だけの経験則や

きっとこうだろうという決めつけ。


そんなことを振りかざし説教しても

その人の人生を否定することになる。


たとえ善意からだとしても…


人生の押し付けはダメ。

押し付けられてもだめ。


そんな事 考えさせられました。🐾