石子と羽男ー裁判って台本があるのご存知です?

 石子と羽男

このドラマ面白いです。

東大卒だけど司法試験に4回落ちているパラリーガルの石子さんと

一度見たものは記憶する高卒弁護士羽男さんのリーガルエンターテイメント。


本当にあったちょっと珍しい裁判事例をもとにしているので

判例も法律解釈も間違っているところがなく安心して見ていられます。


民事裁判経験者としては

特に弁護士さんとのやり取りが凄くリアルで思わずそうそうと笑ってしまいました。


♯3「ファスト映画を投稿して逮捕」

この回で被告人の大学生が

「悪魔のTシャツ」を着て裁判へ。

悪魔の顔がプリントされているだけなんですが…


パラリーガルの石子さんも

「あのTシャツは無い。悪魔ですよ。反省しているように見えない。」


検察官である羽男さんのお姉さんも

「悪魔のTシャツで裁判に出たって?噂になってるよ。」

とさんざん悪態をつかれ…


羽男さん「ハァ…言いましたよ。白シャツに黒いズボンのほうが心象が良いですよって…」


これ物凄くリアルなんですよね。

裁判に出るときは男性は「白シャツに黒いズボンなど…」

女性は「派手めでない服装で…」

これ弁護士さんから言われます(笑)


「裁判長には心象よく」

逆に言えば見た目で判断しますよと言っているようなものです。


なんだかな〜と思いましたね。


尋問に台本あり リハーサル大事

それと羽男さんが被告人である大学生に想定問答集を覚えてくださいと紙を渡していました。


全く違う主張をして羽男さん困ってましたけれど

あれ弁護士さんが考えた尋問の台本なんですよね。


ドラマでよくある被告人が証言台に立ち

裁判長や検察、弁護士の質問に答えていく…被告人尋問。


犯人を追い詰め、嘘を暴くなんて緊迫する場面ですが

本当の裁判では事前に弁護士さんと打ち合わせ済みです。

弁護士さんがこう尋ねるのでこう答える…


相手弁護士からもこんな事を聞きますと先に質問が届いています。

そう台本ありきなんです。


実際は弁護士さんが考えた台本通りに答えを覚え、リハーサルして裁判に臨みます。


あまりスラスラと棒読みになると真実味がないので大まかに覚えておいて

あまり余計なことは言わないなど弁護士さんもここだけは厳しく注意されます。


弁護士の腕の見せ所

そんな台本がある尋問手続きですが

反対尋問では相手弁護士がわざと厳しい言葉で問い詰めて

わざと余計なことを口走るように仕向けてきます。(笑)


このときの答え方などで裁判長は確信を持ったり疑問を持ったりする。

そこが弁護士さんの腕の見せ所なんでしょうけれど嫌なものです。


もし裁判をされるようなことがあるときは(そうそう無いと思いますが)

心象よく地味目な服装で問答集は覚えましょう(笑)


なかなかリアルな脚本だなと思いました。

有村架純ちゃんと中村倫也さんのコンビが

これからどうなるのかも楽しみです。